シニア・インターンとしてファッションサイトを運営する企業に採用されたベン（ロバート・デ・ニーロ）と、彼を採用した企業の社長ジュールズ（アン・ハサウェイ）が、互いに信頼と尊敬を築いていく模様を描いた作品。
夫に「専業主夫」として家事・育児を任せ、社長として毎日忙しく働くジュールズのもとに、彼女専属のシニアインターン、ベンがやって来ます。
彼はあらゆることにとてもよく気が付き、70歳にして新しいことに挑戦するのを楽しみ、同僚である「今ドキの若者達」ともすぐに打ち解けます。
ですがただ一人、ジュールズは彼の千里眼に心の内を見透かされそうだと不快に思い、はじめは敬遠していました。彼女はプライベートに大きな問題を抱えており、それによって大切な仕事にも大きな決断を余儀なくされていたのです。
毎日遅くまで働き、食事も睡眠ままならない生活の中で、真摯に仕事に向き合い、家族を思う彼女の姿に心から尊敬の念を抱いたベンは、言葉で、仕事で、彼女の心をほぐし、いつの間にかジュールズはベンに心の安らぎを見出していました。いつもまっすぐに彼女を応援し、彼女の仕事に敬意を表し、優しく後押ししてくれるベンの存在は、ジュールズにとってかけがえのないものとなっていきます。
そして最後に彼女が下した決断とは…
信頼と尊敬で結ばれた彼らの物語を見ていると、「私のそばにもこんな素敵な紳士がいてくれたらなあ」と思わずにはいられません。そして、ベンに認めてもらえるような素敵な女性でありたいと願わずにはいられません。
ちょっと肩の力を抜いて「明日もがんばろう」という気持ちになれる、すばらしい映画でした。
働く女性はもちろん、家庭で家事・育児に頑張りすぎている主婦のみなさんにもぜひおすすめしたい、疲れた心のデトックスムービーです。