謎が謎を呼び、投げっぱなしジャーマン!?

三木聡さんという監督をご存知でしょうか?

オダギリジョーさんと麻生久美子さんが出演していた、「時効警察」が特に有名でしょうか。

この三木監督の手によって、「時効警察」と同じ時間枠で放送されていた、あるドラマがあります。

その名も、「熱海の捜査官」!

舞台は、架空の町、「南熱海市」。

四人の女子中学生たちが乗ったバスが行方不明になり、一人だけが見つかったものの、意識不明。

しかしその三年後、意識不明だった少女が目を覚まし……。
という、ミステリアスな事件から話が始まります。

主人公は、時効警察でも主人公役を演じたオダギリジョーさん演じる「星崎剣三」と、その上司でもある栗山千明さん演じる「北島紗英」。

二人は、アメリカでいうところのFBIに当たる捜査機関、「広域捜査庁」の捜査官という、これまた架空のポジション。

このドラマは、独特の捜査手法をとる星崎が、自分自身の第六感を元に事件の謎を解いていくというミステリーの手法をとっています。

……いるはずなんです。

様々な怪しい人物が現れ、様々な出来事が起こる度に、「大体わかりましたよ」と、星崎が決めゼリフを言うのですが、この作品の凄いところは、その先にあります。

視聴者には何にも解らないのです!

普通のミステリーであれば、探偵役である主人公が、解けた謎について、真実の開陳を行うものですが、この星崎という男は、全然それを行ってくれないのです!

それどころか、「大体解りました」と言った後に取る行動は、どれも傍目から見ると謎だらけなことばかりで、本当に事件が解決に向かうのか、不安になるばかり。

しかし、不思議なことに、気付くと事件は着実に動いており、物語としてもどんどんクライマックスへと向かって行っているのです。

この何とも不思議な独特のミステリー。

好き嫌いは分かれるかもしれませんが、ハマる人はどっぷりとハマってしまうはず!

謎めいていて胡散臭い登場人物、どこか不穏で陰のある空気感、所々で挟まれるしょーもない小ネタギャグなど、見所は盛りだくさん!

連続ドラマとしては4巻と枚数も少ないので、敷居も少し低いというのもオススメ所かもしれません。

また、今や日本の映画やドラマに欠かせない若手俳優さんとなった、山﨑賢人さんや二階堂ふみさんも、初々しい演技を見せているので、ファンの方にも是非。

謎が謎を呼んでひたすら投げっぱなしなのに、衝撃のラストへとグイグイ引きこまれていく不思議体験。

是非、一度ご覧になってみてください。