愚行録

主演は妻夫木聡で、満島ひかり、市川由衣、臼田あさ美などが出ている映画です。
この映画をDVDで見た一番の感想は、“恐ろしいけど、すごく面白かった”です。
ストーリーも役者さんの演技も素晴らしくて、グイグイ引き込まれました。主役の妻夫木さんは田中武志という記者として、ある一家殺人事件の真相を暴こうとするのですが、最後のシーンまでは仕事熱心でまじめな好青年にしか見えませんでした。
それがラストシーンが予想外のストーリーだったので驚きましたし、面白かったです。
一方、武志の妹の光子(満島ひかり)は自分の子供にご飯を与えずに死なせてしまって刑務所にいるダメで精神的に病んでいる女性の役なのですが、その演技がすごく自然でさすがだなと思いました。
また彼女の学生時代に起こったことは現実的にもありえそうなストーリーで怖いなと思いましたし、優しそうで素敵な同級生と思っていた友季恵(松本若菜)が実はすごい悪い女だったのもびっくりでした。
この女優さんは今までに見たことがなかったですが、綺麗だし、役にピッタリの女優さんだと思いました。
最後の方で、光子が精神科医とのカウンセリングを受けている最中、精神科医が少し席を離れた時に独り言で、今までに起こったことを話すのですが、そのシーンが生々しくて引き込まれました。
ストーリーが複雑ですし、内容が重いストーリーだったので、全体的に暗い感じの映画だったのですが、それだけ重みがあって見ごたえがある良い映画だと思います。
また見終わった後からもジワジワと考えさせられる映画でした。