水の都の護神ラティアスとラティオス

この作品は人気アニメのポケットモンスターの映画です。
主人公のサトシが水の都と呼ばれるアルトマーレに訪れた時に出会った事件についてストーリーとなっております。
アルトマーレには昔からの守り神としてラティアスとラティオスというポケモンがいて、自由に街中を飛び回っていたり、遊んでいたりします。
彼らは人からの見え方をある程度操作することができ、姿を目撃されることはほとんどありません。
この作品ではラティアスの方が度々人の姿となって主人公のサトシと接します。
ラティアスは無邪気に遊び、サトシを気に入ります。しかし悪い二人組が現れ、ラティアスとラティオスの力を使ってこの都を思い通りにしようとします。
ラティオスの方は捕まってしまい、ラティアスはサトシに助けを求め、救出へ向かいます。その救出へ向かう間のバトルはとてもスピード感があります。水の上を走りながらですから、映像もとても綺麗です。
そしてなんとかその場所へたどり着きラティオスを救うのですが、ラティオスの力を使っていた機会が暴走し、アルトマーレを巨大な津波が襲うことになります。この危機を受けて、ラティアスとラティオスはこの津波を沈めるために力を使います。
この結果、アルトマーレは救われます。ラティアスとラティオスはそれこそ守り神のようにアルトマーレを守ったのです。
しかし、その結果、ラティオスの方は命を落とすことになります。ポケモン映画はここまでにいくつかありましたが、主役のポケモンが命を落としたのはこの映画が初となりました。
人の欲のせいで災厄が訪れ、その結果多くの人間を恐怖に陥れ、結果として一つの命を奪った。
ラティアスとラティオスが頑張らなければ、それこそ失われる命は一つでは済まなかったはずです。
それはやはりあってはならないことであるというメッセージなのだと思います。
綺麗事でも、善であろうとする心は大事なものです。そういったことを教えてくれる作品でした。